今回はリンクモンスターの超新星とも言える《S:Pリトルナイト》について考えていきます。
除外による高い除去能力に加えて妨害能力まで持つこのカード、採用率は非常に高く、エクシーズ主体のデッキでも少数のリンクモンスターならコレ！と採用されています。
また２枚採用するレシピも一定数みられ、こういった除去役割のカードが２枠使われるというのは非常に珍しいケース。
《S:Pリトルナイト》
リンク・効果モンスター
リンク２/闇属性/戦士族/攻1600
【リンクマーカー：左/右】
効果モンスター２体
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードが融合・Ｓ・Ｘ・Ｌモンスターのいずれかを素材としてＬ召喚した場合、自分か相手のフィールド・墓地のカード１枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
このターン、自分のモンスターは直接攻撃できない。
(2)：相手の効果が発動した時、自分フィールドのモンスターを含むフィールドの表側表示モンスター２体を対象として発動できる。
そのモンスター２体をエンドフェイズまで除外する。
リンク２モンスターですが除外効果を使う場合には「融合・シンクロ・エクシーズ・リンク」モンスターを素材に含めている必要があります。
ここは融合を使うデッキであれば簡易融合から出した融合モンスターを活用したりできますね、シンクロ・エクシーズだとある程度のディスアドバンテージは避けられないかと。
一番楽なのはリンクモンスターを含める事、リンク１モンスターを素材にすればいい訳ですからね、それこそ《グローアップ・バルブ》ならば《リンクリボー》と自己蘇生した自身でリンク召喚できます。
除外効果は対象を取りますが、フィールドのカードと種類を問わず、その範囲は墓地にまで広がっています。
ただこの効果を発動するとダイレクトアタックは不可能になってしまうデメリットが存在します。
このカードの登場により厳しい立場となったのは《No.41 泥睡魔獣バグースカ》かな、と個人的に思っています。
《No.41 泥睡魔獣バグースカ》
エクシーズ・効果モンスター
ランク４/地属性/悪魔族/攻2100/守2000
レベル４モンスター×２
このカードのコントローラーは、自分スタンバイフェイズ毎にこのカードのＸ素材を１つ取り除く。
取り除けない場合、このカードを破壊する。
(1)：このカードがモンスターゾーンに攻撃表示で存在する限り、このカードは相手の効果では破壊されず、相手はこのカードを効果の対象にできない。
(2)：このカードがモンスターゾーンに守備表示で存在する限り、フィールドの表側表示モンスターは守備表示になり、守備表示モンスターが発動した効果は無効化される。
主に守備表示で置いて発動したモンスター効果を咎めるカードでランク４エクシーズモンスターの中でも高い優先度で採用されるカード。
対処範囲は守備表示のモンスターなのでリンクモンスター対しては無力、ここで《S:Pリトルナイト》が刺さっていく形となります、高リンクならばメインデッキのモンスター効果を使いながら展開する必要も出てきますが、「リトルナイト」はリンク２とハードルが低いですね。
この辺りは以前からモンスター破壊ができるリンク２モンスター《トロイメア・ケルベロス》が存在しますが、手札コストによるディスアドが気になり、採用率も低迷していた所ですね。
２つ目の効果で１妨害構えれる
２つ目の効果として相手の効果発動をトリガーとしてお互いのカードをエンドフェイズまで除外。
「相手の効果発動」と非常に満たしやすい発動条件が魅力的、基本的に狙われがちなこのカードをエンドフェイズまで除外する事も多いでしょう、またはモンスター除去効果であればサクリファイスエスケープとする事もできます、基本的に自分のこのカードと相手がモンスターをコントロールしていれば除去は撃ちにくいとは思いますが。
一時的な除外により相手の各種EXデッキからの特殊召喚を妨害する事ができ、完全に止めるまではいかずとも盤面を多少弱めるくらいの戦果は望めそうです。
また、自身を除外した場合にはこのカードが安全に帰ってこれる、とも解釈できてそうなればリンク２のこのカード、さらなるリンク召喚の素材として活躍してくれそうです。
また効果無効で特殊召喚したモンスターを一時除外すればそれらの制約を取っ払って帰ってきます。
《融合強兵》からの《ナチュル・ビースト》や《覇王龍の魂》からの《覇王龍ズァーク》がメジャーな所ですね。
リンク２で１除去１妨害、更にデッキ次第でコンボも狙える…破格ですね。
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