遊戯王界隈で大きな反響があったのがカード《マルチャミー・プルリア》の公表ですね。
手札誘発カードですが、その効果内容から「調整版の《増殖するG》」が故に増G規制論やこのカードの強さがその変わりになり得るだろうか?といった議論を呼び起こしました。
このカードについてちょっと考えてみました。
増Gに比べるとかなりマイルドになっているが通常召喚に対応など差別化されている部分もある
《マルチャミー・プルリア》
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻 100/守 600
このカードの効果を発動するターン、自分はこのカード以外の「マルチャミー」モンスターの効果を1度しか発動できない。
(1):自分・相手ターンに、自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードを手札から捨てて発動できる。
このターン中、以下の効果を適用する。
●相手が手札からモンスターを召喚・特殊召喚する度に、自分は1枚ドローする。
●エンドフェイズに、自分の手札が相手フィールドのカードの数+6枚より多い場合、その差の数だけ自分の手札をランダムにデッキに戻す。
制約として「マルチャミー」モンスターの効果は1度となっています、これは他にもマルチャミーモンスターがあり、それらがまた手札誘発になっているのでは?と予想されています。
発動条件として自分フィールドにカードが存在しない事、これにより先攻で展開して後攻相手にこのカードを発動するというのが困難になっています。
より後攻向けになった形ですね、ここも先攻制圧した上で後攻の相手に増Gを投げるといった強烈すぎるムーブをできなくするといった調整ですかね。
ドローは手札からの展開のみに
相手が展開してドローできるのは「手札からの召喚・特殊召喚」のみになっており、エクストラデッキをはじめ、墓地やデッキからには非対応となっています。
ここもとても大きなファクターでリクルートや蘇生を多用するデッキには刺さりにくくなっています、増Gと比べると拘束力はかなり落ち込むんじゃないかなと思いますね。
ただ相手のデッキ次第でサーチして手札から展開していく系のデッキには変わらず強く、通常召喚にも対応しているので【ふわんだりぃず】の様な特殊召喚を中々行わないデッキに対しても有効打となる違いがあります。
またエンドフェイズに相手フィールドの枚数と自分の手札を参照して差分はデッキに戻す事になります、引きすぎを防止する為の安全弁かと、それでも差分は+6まで許容されるので手札は潤沢に持てる事が多いかと。
デッキに戻すのはランダムなので何が戻ってしまうかは祈るしかないですね。
結局増Gは規制されるの?このカードと共存しつつお互い無制限は難しいのかも
そして1番の話題になったのが《増殖するG》の規制論。
トライデッキで《増殖するG》が2枚収録なのも準制限に規制されるからでは?と予想する声もあります。
《マルチャミー・プルリア》という調整版カードが登場するならばそりゃ増Gが規制される準備があると突きつけられている様な感じもしますね。
増Gは必要悪なので規制するとマズいとの声ももちろんあります、ただ規制しないならこのカードが作られた意味…とも思えます。
やり過ぎ感のある増Gをまずは準制限くらいに規制して「プルリア」の様子を見たい…っていう形になるのでしょうかね?
増Gとプルリアをダブル採用の共存ができそうですが、これに関しては枠が流石に無さそうなのでプルリアが採用されるかどうかはちょっと怪しいライン。
そもそも仮に増Gが禁止までいってもプルリアが変わりとして雑に採用されるかどうかとなるとそこもそうなるだろうか?といった気持ちもあります、増Gの調整版ですが増Gほど雑に強くほとんどのデッキに有効とは言いづらいですからね。
シングル価格は結構高くなるかもしれない
レアリティは字レアとなっていますが、もし増Gが規制されるとなれば需要が多く発生し、このカードのシングル価格は中々の物になるかもしれませんね。
モンスターカードなので封入率はそこそこあるでしょうが、有効な手札誘発となったら1回の収録で需要を満たしきれないかもしれません、ただここは増Gの規制ありき。
魔法カードなのでノーマルでも封入率が低かった《墓穴の指名者》もで高かったですからねぇ、墓穴は流石に必須レベルでしたが。
今判断するのは若干難しいカードですが、このカードを刷るって事は増G規制を意識してるって事に違いはなさそうです、結果は実際にプレイされてみてからでないと判断が難しそうですけれどね。
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